会計・経理

棚卸しが必要な理由

棚卸し、大変な業務ですが大切な業務でもあります。

本日は棚卸しが必要な理由について記事にしたいと思います。

 

 

 

在庫管理のため

業種によっては決算のときだけ行うということもあると思います。

その場合、「決算(申告)のため」という理由が大きくなってしまいますが、それ以外のポイントもあると思います。

ざっくり言うと「在庫管理」です。

棚卸しとは期末時点で残っている商品等の数量・評価額を把握する作業です。

数を把握する作業ですので、その作業を通して不足している商品等がないか、適切な在庫数がどれくらいか、システムを利用している場合にはそれが正しく機能しているか、確認することも可能です。

また、不良在庫、いわゆるデッドストックとなっている在庫がないか、万が一 不正があった場合にその原因の追求につながることもあります。

 

売上原価を確定させるため

また、棚卸しをする理由は、利益を正しく把握するためでもあります。

売上 ー 売上原価 = 売上総利益

となりますが、棚卸しは「売上原価」を確定するために必要な業務です。

 

決算時のみ棚卸しを行うと仮定し、売上原価を表現するのによく用いられる原価ボックスで確認してみます。

このようなボックスを用意してみます。

 

まず、その年もしくは事業年度のスタート時に持っていた商品(前決算時の在庫)があります。

 

それに当期に仕入れた商品を足します。

 

決算時に残っていた商品を確認します(棚卸し)。

その結果、あくまで理論上ですが、左側の合計から決算時に持っていた在庫を差し引くと、当期中に売れた商品を把握することが可能です。

これが売上に対応する「売上原価」となります。

実際には、経年劣化による不良在庫、紛失などもありますので、すべて売れた商品というわけではありませんが、いずれかのコストを把握することができるようになります。

 

まとめ

税理士業はほぼ棚卸資産がありませんが、扱う商品が多い業種ですと棚卸しは大変な業務となります。

通常業務に加えて行うとなると負担も大きいです。商品をリスト化しておく、適切な在庫数(多すぎず少なすぎず)を把握するなどして、効率よく行う工夫はかかせませんね。

決算時に行うことで足りる業種もあると思いますが、在庫を多く抱え、月別の変動が大きい事業所においては、できるだけ棚卸しの頻度は増やしたほうが利益を把握するためにはよろしいかと思います。

量が多い場合には、全部行おうとせず、主要な品目(単価が大きいとか主力商品とか)だけでもやってみることをおすすめしています。

 

 


■編集後記
今日は以前から気になっていた天領さんに。
コスパ最高でした。

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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