老後資金のために、iDeCoやつみたてNISAを取り入れている、または検討しているという人も多いかもしれません。
それぞれ、税制面で優遇措置があることから、できればどちらも活用していきたいところです。
加えて、フリーランスなら小規模企業共済から検討するのもありです。
iDeCoとつみたてNISAどっち?
よくiDeCoかつみたてNISA、選ぶならどっち?という質問などを見聞きすることがありますが、結論としては「どっちが向いているかは人による」になってしまいます。
一概に絶対にこっちがいいとは言えないと考えています。
可能であれば、どちらも活用したほうがいいと思いますが、老後資金だけでなく、今のお金も大事です。
老後資金のことを考えて、今がカツカツだと幸福感のない生活を送ることになります。
もし、どちらかを必ず取り組む!どっちがいいか?と尋ねられたら、万人向け回答は、「つみたてNISAから」がいいと考えます。
所得が高く、且つ余剰資金で行える、という方であれば、「iDeCoから」となるでしょう。
税金が発生している人であれば、最低15%(所得税5%、住民税10%)の節税効果がありますから。
前述のとおり、両方できればなおいいでしょう。
iDeCoのデメリット
なぜ、iDeCoが万人向けにおすすめできないかというと、資金が60歳まで拘束されるからです。
iDeCo最大のデメリットとも言えます。
つみたてNISAであれば、解約することで現金化することが可能です
(極力しないほうがいいですが)。
ただ、iDeCoの場合、一定の条件でない限り、途中解約することはできません。
掛金を減額、ストップするに留まります。
資金が必要になったとしても、預金のように引き出すことは原則できないということです。
フリーランスなら小規模企業共済から検討しよう
そういった意味でも、フリーランス・個人事業主で、加入資格を満たしている方であれば、小規模企業共済から検討するのがおすすめです。
掛金は、iDeCoと同じで全額所得控除できます。
投資というより、定期預金に近いかもしれませんが、貯金で税金が減る制度は他にありません。
当然、定期預金ほど現金化についての流動性はありませんが、いざとなれば、解約せずとも貸付制度を利用することで、掛金の範囲内で事業資金の貸付を低金利で受けることもできます。
つみたてNISA・iDeCoはそれぞれ魅力のある制度ですが、節税効果、老後資金の形成、資金の流動性、3つともバランス良く兼ね備えているのは、小規模企業共済だけでしょう。
iDeCo、つみたてNISAもいいですが、フリーランス・個人事業主は、まず、小規模企業共済から検討してみましょう。
【編集後記】
小規模企業共済の掛金は月額1,000円~70,000円まで設定可能です。
いくら掛けるかも大事だと思いますが、長い期間加入していることもまた大事です。
とりあえず、月額1,000円からでもいいので、できるだけ早期に加入するようにしたいものです。