税金ほか

「生計を一にする」とは

 

税務の話の中で、「生計を一にする」という表現が使われるシーンがよくあります。

ちなみに(せいけいをいつにする)と読みます。

 

「生計を一にする」とは、日常で使うお金を同じにしているという意味です。

同じ財布で生活している、と表現されることもありますが、もちろん物理的に同じ財布を使っているという意味ではないですね。

 

「生計を一にする」の判断基準は、あくまで日常で使うお金を同じにしているかどうかで、同居条件があるわけではありません。

例えば、

  • 単身赴任
  • 進学した子どもが1人暮し
  • 親が病気療養のため施設に入所

などといった同居していないケースでも、家計が同一であれば「生計を一にする」親族に該当する可能性はあるということですね。

 

所得控除には、「生計を一にする」親族に該当することが、適用の条件となるものがあります。

具体的な定義を定めた規定があるわけではありませんし、少し言葉の意味がわかりづらい用語ではありますが、判定を誤ると税金計算にも影響しますし、有利・不利がわかれる規定もあったりしますので、その意味を正しく理解したい用語ですね。

 

 


■編集後記
昨日は午前中とある会議。
もう少し早く終わると期待したのですが、定刻に近い時間に終了しました。
週末天気が崩れる予報だったので、戻ってからちょこっとソロツーリング。
暑くもなく寒くもなく、いい季節です。
バイクに限らず、いろいろと機会を逃さないようにしたいものです。

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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