会計・経理 税金ほか

引落ができずに未払いとなった年払い保険料の取り扱いについて

先日のハウステンボスにて。乗船する前の一風景。

 

 

保険料の支払いを毎月の口座引落ではなく、年払いで行っているというケースもあるかと思います。

 

保険料が少し安くなったり、決算月の関係で期末に年払いの方が都合がよかったので、ということもあるかもしれませんね。

 

年払い契約の保険の場合、これからの期間に係るものを先払いとして払います。
その性質上後払いはないかと。

 

例えば決算月に1年分の保険料を支払う場合、それは翌事業年度に係る支出ですが、当期の経費として処理することができます(もちろん経費処理できる保険の場合)。

 

通常、事業年度に対応する経費しか認められませんが、特例でOKとなっています(特例の詳細については別の機会に)。

 

では、残高不足等で引き落としができず未払いとなった年払い保険料はどうなるか。

 

翌月に引き落としがかかるとかそういうことではなく、経費処理の話なのですが、たまたま引き落としができなかっただけなので「未払計上」ということはできません。

 

前述の特例の要件として、実際に支払っている必要があるからです。

 

特に期末に契約しているケースだと、何らかの都合で未払いとなってしまうと、税額にも影響することになります。

年払いなので、金額も大きい場合もありますからね。

 

また、口座引落の手続きをしていないこともあります。

契約時は支払い方法を把握していても、1年経つと忘れてしまうこともあるかもしれません。
何らかの書類は送られてくるのでしょうが、他の書類に埋もれてしまう可能性もあります。

 

支払日や資金管理(預金残高等)しっかり確認しておきたいですね。

 

 


■編集後記
昨日は税理士会のソフトボール練習。
普段使わない筋肉を使うからか、全身ガタガタです。。

 

医療機関等

2025年度オンライン資格確認の導入支援について

  オンライン資格確認を導入する医療機関等に対する導入支援について、2025年度の支援内容が厚労省の事務連絡で発出されました。   今年度の補助対象は、次のような特定の導入ケースに要する機器の費用です。 訪問診療等、オンライン診療等、外来診療等(通常とは異なる動線・機器故障時等の資格確認)におけるオンライン資格確認(居宅同意取得型)の導入 義務化対象外施設におけるオンライン資格確認(資格確認限定型)の導入   また、今年度新たに顔認証付きカードリーダー等の機器が故障した時等の ...

ReadMore

税金ほか

学生アルバイトの社会保険の扶養基準(変更)について

  2025年の税制改正で、19歳以上23歳未満の大学生等を扶養する人が受けられる扶養控除の範囲が広がります。 この改正により、学生本人の給与収入が150万円以下であれば、満額控除(63万円)が受けられるようになります。   これに伴い、19歳以上23歳未満の人の健康保険の認定対象者の年間収入に係る認定要件について、2025年10月から変更の方向が示されています。   具体的には、現状130万円未満であるところを当該認定対象者(被保険者の配偶者を除く)が19歳以上23歳未満の ...

ReadMore

税金ほか

税金計算の端数処理など

    計算過程で生じた端数 税額を計算する過程で端数処理が必要となることがありますが、計算ルールが定められているものもあります。 計算過程で生じた端数については、原則1円未満切り捨てとなります。     税金の確定金額 また、国税の確定金額については、100円未満の端数があるとき、またはその全額が100円未満であるときは、その端数または全額を切り捨てることになっています。     課税標準 他にも、課税標準(税金を計算する際の基準みたいなもの) ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から 1578日毎日更新中。

-会計・経理, 税金ほか

S