税金ほか

更正の請求で医療費控除を適用する際の添付書類について

医療費控除の漏れは、更正の請求の内容で多い項目の1つのようです。

 

確定申告で医療費控除を適用する場合には、医療費の領収書を元に作成した「医療費控除の明細書」を添付することとされていますが、更正の請求で医療費控除を適用する場合には、確定申告で提出する「医療費控除の明細書」を添付するのではなく、「事実を証明する書類」を添付しなければならないことになっています。

 

「事実を証明する書類」とは、実際に支払ったことがわかる医療費の領収書や医療費通知(医療費のお知らせ)などです。

 

確定申告の場合は、提出書類については簡略化がされるようになっていますが、更正の請求の場合は、取扱いが異なることになります。これは、電子申告であったとしても同様です。

 

更正の請求で医療費控除の適用を受ける場合には、添付書類が異なりますのでご注意いただければと思います。

参考更正の請求・還付申告の期限5年間の違いについて

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■編集後記
昨日は長崎市内ほぼ終日雨でした。
午前中下の娘の記念写真の撮影。
冒頭からテンション高めで、、かなり調子良かったですね。。
仕上がりが楽しみです。

とある手続きの訂正など。

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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