医療機関等 税金ほか

基金拠出型医療法人 基金の税務上の取扱いについて

 

医療法の改正で、2007年4月1日以降について設立された社団医療法人は、そのほとんどが基金拠出型で設立されています。

 

「基金」については、一般法人にはない概念であり、税務上の取り扱いも異なる点もあります。

 

本日は、基金の税務上の取り扱いについて簡単に確認してみます。

 

基金の税務上の取り扱いは、「資本金の額又は出資金の額」に該当しないとされています。

 

つまり、基金拠出型医療法人は、資本金又は出資金を有しない法人として取り扱われることになります。

 

なので、法人設立に伴い提出する「法人設立届出書」等に記載する資本金又は出資金の額については、「0円」と記載することになりますね。

 

基金の取り扱いに伴う税務上の影響もいくつかあります(法人税・消費税、地方税など)。

 

それについては、また別の機会に記事にしたいと思います。

 

 

 


■編集後記
昨日は午後から面談1件。

前日私がソロツーリングしたことで火がついたのか、昨日は妻がひとりでツーリングに行ってきました。
あまりソロで行く機会がないからか、多少不安があるようで、給油して割と早いタイミングで帰ってきておりました。
やはり私と一緒がいいようです。
なんつって。

税金ほか

相続税の実地調査の状況について

  令和5事務年度の相続税の調査状況によると、実地調査の件数は8,556件(前年度より4.4%増加)、3年連続の増加となっているようです。   非違割合(申告漏れ、ミス等の割合)は84.2%で、こちらは2年連続低下となっていますが、相続税の調査は、申告額が過少と見込まれる場合や、申告が必要なのにされていない(無申告)ことが想定される場合に行われるため、非違割合は高くなる傾向にあります。   また、国税庁では実地調査のほかに簡易な接触(⽂書、電話による連絡⼜は来署依頼による⾯接 ...

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税金ほか

食事を現物支給した場合の所得税の取り扱い

  金銭支給以外で給与所得に含まれるもの 給与は金銭で支給されるのが一般的ですが、金銭以外のものであっても給与所得となるものもあります。 一般的に「現物給与」と呼ばれたりしますが、食事の現物支給や商品を安く購入できたりといった、「経済的利益」という形で支給されるものもあります。 主なケースとして4つあげられています。 物品その他の資産を無償または低い価額により譲渡したことによる経済的利益 土地、家屋、金銭その他の資産を無償または低い対価により貸し付けたことによる経済的利益 福利厚生施設の利用など ...

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医療機関等

2025年度オンライン資格確認の導入支援について

  オンライン資格確認を導入する医療機関等に対する導入支援について、2025年度の支援内容が厚労省の事務連絡で発出されました。   今年度の補助対象は、次のような特定の導入ケースに要する機器の費用です。 訪問診療等、オンライン診療等、外来診療等(通常とは異なる動線・機器故障時等の資格確認)におけるオンライン資格確認(居宅同意取得型)の導入 義務化対象外施設におけるオンライン資格確認(資格確認限定型)の導入   また、今年度新たに顔認証付きカードリーダー等の機器が故障した時等の ...

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から 1580日毎日更新中。

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