医療法人の設立について、お尋ねいただくことがあります。
医療法人を設立する場合には、都道府県知事へ設立認可申請書を提出する必要があります。
以前、そのためのスケジュールについて記事にしました。
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参考医療法人の設立認可申請スケジュールについて
医療法人の設立について、お尋ねいただくことがあります。 本日はそのスケジュールについて簡単に確認してみたいと思います。 医療法人を設立する場合には、都道府県知事へ設立認可申請書を提出する ...
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スケジュールの確認も大事ですが、その前段階で実施することがあります。
これは医療法人化に限らずですが、経営主体を個人から法人へ切り替える際には、一定のシミュレーションを行う必要があります。
そのシミュレーション結果から、いくつかのパターンを確認するとともに、法人化によるメリット・デメリットを整理し、個別具体的な検討事項についてさらに進めていくことになります。
シミュレーションを行う内容は大きく2つあります。
税金(軽減効果)について
医療法人化することによる税額の軽減効果を確認します。
個人事業から医療法人化すると、個人事業のときにはなかった「役員報酬」を設定することになります。
役員報酬の金額をいくらに設定するかで、法人・個人それぞれの税額は変わってきますので、複数パターンを提示しその中から検討することになります。
法人化後のキャッシュフロー(法人・個人)について
医療法人化によって、個人のキャッシュフローは大きく変わります。
基本的には法人から受け取る役員報酬(診療所を賃貸する場合には家賃収入もあります)で、住宅ローンなどの個人の借入金や法人に引き継ぐことができない負債を返済できるか、検証する必要があります。
法人のキャッシュフローも大事ですが、法人化後の個人のキャッシュフローの変化もしっかり抑えておく必要があります。
キャッシュフローの状況によっては、法人化の検討が難しい場合もありますので、事前にシミュレーションして確認する必要があります。
シミュレーションの結果を踏まえて、法人化のメリットだけでなく、デメリットについてもきちんと把握し、慎重に判断するようにしたほうがいいですね。
■編集後記
昨日は午後から面談2件。
週末バイクの点検の予定でしたが、キャンセルの連絡。
当日でもいいですよとおっしゃっていただいたのですが、少しだけ早めに。
天気もそうですが、その他諸々の都合がありまして。。
AmazonでいつものTシャツを発注。
今回は違う色も試しに追加してみました。