税金ほか

インボイス制度の5,000円以下飲食費について

 

法人税法上、1人当たり5,000円以下の飲食費については、税務上の交際費等から除外できます。

 

1人当たりの金額計算

飲食等のために支出する金額 ÷ 飲食等に参加した者の数 = 1人当たりの金額

 

判定の基準となるこの5,000円は、その会社が税抜経理を採用している場合は消費税等の額を含めず、税込経理を採用している場合はこれを含めて判断することになります。

 

インボイス制度がスタートしてからは、税抜経理を採用している場合には、支払先がインボイス発行事業者か否かでその基準額が変わります。

インボイス発行事業者

  • 5,000円(税込5,500円)

インボイス発行事業者以外

  • 2023年10月1日~2026年9月30日
    4,902円(税込4,902円)
  • 2026年10月1日~2029年9月30日
    4,762円(税込5,239円)
  • 2029年10月1日~
    4,545円(税込5,000円)

 

仕入税額控除できない部分は本体価格(コストの金額)に含めることになるので、経過措置等の時期によって、税抜相当額の基準額がかわることになります。

 

インボイス発行事業者以外の事業者への支出は、その時期によって基準額が変わることになるのでご注意いただければと思います。

 

 


■編集後記
昨日は午後から面談1件。
月末業務の準備などを少々。
ごはん中に眠くて機嫌が悪かった下の娘に八つ当たりされました。。

 

税金ほか

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から 1580日毎日更新中。

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