会計・経理 税金ほか

減価償却資産あれこれ

 

以前、減価償却できる固定資産、できない固定資産について記事にしました。

参考減価償却できる固定資産、できない固定資産

  「減価」も「償却」も、業界以外のかたにとっては、どちらも馴染みがない言葉だと思います。   「減価償却」とは、時間の経過によってその価値が減っていく、という考え方に基づき計算さ ...

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取得した資産が減価償却資産に該当したとしても、その資産の取得価額が少額だったり、税法で定める一定の要件を満たすものである場合に、その法定耐用年数よりも短い期間で費用にすることが認められています。

 

取得した減価償却資産は、その取得価額や青色申告など一定の要件がありますが、次のように区分できます。

①少額の減価償却資産(1年未満)

②少額の減価償却資産(10万円未満)

③一括償却資産(20万円未満)

④少額減価償却資産(30万円未満)

⑤通常減価償却資産(30万円以上)

 

法人税や所得税の計算上、耐用年数の算定が必要になる減価償却資産は、通常償却を選択した資産となります(償却資産の申告で必要な場合はあります)。

 

「一括」とか「少額」とか、区分もややこしいですが、「モノ」の購入についての会計処理は、10万円、20万円、30万円で、何か違う処理が選べるんだったよね?ぐらいで、まずは良いのではないかと思います。

 


■編集後記
昨日は午後から面談1件。
夜はばあちゃんをお招きして家族で鍋をいただきました。
鍋の季節になりました。
鍋好きなので、個人的には通年でいいのですが、娘たちの意見もあり、季節限定で楽しんでおります。

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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