会計・経理 税金ほか

減価償却できる固定資産、できない固定資産

 

「減価」も「償却」も、業界以外のかたにとっては、どちらも馴染みがない言葉だと思います。

 

「減価償却」とは、時間の経過によってその価値が減っていく、という考え方に基づき計算されるそのモノの価値の目減り分です。

 

長く使えるものは、一度に経費にするのではなく、その期間に応じて、分割して経費にしていくことになります(費用配分といいます)。

 

あくまで、使用や時の経過によって価値が減少するものが前提となりますので、「土地」のように相場で変動するものは減価償却資産とはなりません。

 

固定資産は、

①減価償却できる固定資産

②減価償却できない固定資産

③全額費用計上できる資産

の3つに区分されることになります。

 

③の全額費用計上できる資産とは、例えば、減価償却をしなくてもよいモノや、特別な手続き(特別償却など)で全額を費用計上できる資産です。

 

固定資産についての会計処理は、勘定科目の区分、取得価額、減価償却資産であれば耐用年数など、いろいろと実務で悩む項目も多いです。

 

まずは、支出した内容全部が、即時経費になるわけではないということから、おさえるようにしていただければと思います。

 

 


■編集後記
昨日は(も)外出予定なし。
今週は籠もって月次や決算をすることが多い1週間でした。
今月は山がいくつかありますが、もう一山といったとこでしょうか。。

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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