税金ほか 資金繰り

経費にならない支出を抑えておく(個人事業主・フリーランス)

個人事業主・フリーランスに限らず法人もそうですが、利益の金額だけお金が増えないこともあります。

完全にイコールであることのほうが稀でしょう。

イコールにならない理由はいくつかありますが、1つの要因として経費にならない支出があげられます(支出を伴わない経費などもあります)。

本日は、個人事業主の経費にならない主な支出について、確認してみたいと思います。

 

 

 

借入金(元金)の返済

借入の返済は、利息部分については経費となりますが、元金部分は経費となりません。

お金を借りても、それは売上ではないので税金がかかることはありません。

同様に、返済についても経費にならないということですね。

 

税金

税金については、経費になるものとならないものがあります。

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所得税や住民税は、所得(利益みたいなもの)に対して課税されるので、その所得を計算する際の経費にすることができません。

 

生活費等

個人事業主は給与という概念がなく、事業で生み出した儲けから税金等を支払った残りは、ある程度自由に使うことができます。自由に使うことはできますが、事業で利用している口座やクレジットカードにて、事業に関係のない支出を決済した場合、会計上の記録が必要となります。

その際、「事業主貸」という勘定科目を利用するのですが、この勘定科目は経費ではなく資産に分類されます。

「事業の口座」から事業主に対する「貸し出し」みたいな意味合いでしょうか。

前述の所得税・住民税を事業用の口座から払っていたら、「事業主貸」で処理することになります。

 

どれだけ所得があっても、これらが著しく多いとお金が残っていないということもありますね。

 

 


■編集後記
昨日は午前中WBCの決勝戦を観戦、ときどき仕事。
午後からはちゃんと仕事。

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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