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私が税理士事務所に転職した理由(後編)

前回の続きです。

私が税理士事務所に転職した理由(前編)

今から16年ほど前の2005年の1月に、税理士事務所に転職しました。 前職は畑違いの業種でしたし、特に税理士事務所で働きたいとか、ましてや税理士になりたいなど全く考えていませんでした。   ...

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前の職場を退職する際、次どうするか具体的に決めていたわけではありませんでした。

20代前半ですから、無計画な退職でもどうにかなるという感じだったと思います。

今なら、怖くてそんなことできません(いまからの独立も思い切った決断ではあるのですが)。

 

特にやりたいこともなかったので、諫早にある職業訓練校に行くことにしました。

主な理由は、雇用保険の給付を延長したかったからです。

 

職業訓練校には様々なコースがありましたが、そこで選んだのはビジネスワーク科というコース。

高校で簿記を学んでいたので、それが役立ちそうというか、楽できそうと考えたのが正直なところです。

実際、簿記の学習は高校での下地があるので、苦しむことなく進めることができました。

 

そのコースのゴールの一つに日商簿記検定の取得がありました。

私は高校時代、全商の簿記資格しか持っていなかったので、いい機会だと思い、2級を取得することにしました。

今は、簿記2級の難易度が上がって大変みたいですが、当時はおそらくそこまで難しくなかったのか、高校の知識が活きたのかわかりませんが、無事取得することができました。

 

そして、職業訓練校の最終ゴールである就職先選びの際、せっかく簿記を取得したので、それを活かせる仕事について担任の先生に相談しました。

そこで、「税理士事務所はどうでしょうか?」と紹介してもらい、初めて税理士事務所という職業を意識したと思います。

税理士という資格は知っていましたが、就職先として税理士事務所を考えたことがなかったので、「なるほど、そういう仕事もあるのね」と感じ、いくつか探してみることにしました。

「経験者優遇」の募集要件がほとんどだったのですが、数カ所「未経験者でもOK」の事務所があり、ひとまず応募することに。

 

繁忙期前の年末というタイミングがよかったのか、たまたま退職者がいたのかわかりませんが、面接終了後、すぐに採用の連絡をいただき、無事就職することになりました。

それが今勤めている事務所なわけで、そのときは、16年以上お世話になるとは思っていませんでした。

そして、まさか税理士として独立することになるとは。

 

税理士試験を受け始めたきっかけは、入社してすぐに退職する方がいて、その方からの担当を引き継ぐことが多かったのですが、その方がたまたま受験生で、道中の会話等がきっかけで何となく、受けるもんなんだなと思ったのが最初だったと思います。たぶん。

熱い志を持って税理士を目指している方と比べると、何となく税理士事務所に就職し、何となく試験を受け始めたので、中途半端な感じがしますね。。かっこいい理由があると良いのですが。

 

過去のいくつもの選択の連続で、今の自分があるわけですが、振り返ってみると、私の場合は、高校を選ぶところが、税理士事務所への就職、税理士となる分岐点だったように思います。

何がきっかけで、どういう人生を選ぶのか、本当にわからないものです。

 

そう考えると、双子の弟の選択が違えば、変わった人生だったかもしれませんね。

別に弟のお陰というわけではありませんので、感謝とかしませんが、きっかけとなったのは間違いありません。

 

以上で、税理士事務所に転職した理由(前後編)終わります。

 

自分自身を知っていただく機会ともなりますので、今後も、自分史の振り返り、ときどきやってみようと思います。

 


■編集後記
昨日、Mさんからいただいた花火をやろうと考えていたのですが、生憎の雨のため延期。
娘たちは花火モードになっていたので、ムスッとしていました。仕方ないじゃない。
今日雨が降っていなかったらやろうと思います。

 

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  • この記事を書いた人

平川吉輝

税理士、AFP
1979年8月13日生、45歳。
長崎県長崎市在住。
2021年2月1日から日々更新中。

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